モーリシャス島で長鋪汽船子会社の船が座礁事故により燃料流出 賠償請求は

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

インド洋にあるモーリシャス島南東部の沖合を航行していた貨物船「WAKASHIO」が現地時間7月25日にサンゴ礁に座礁しました。

乗組員にけが人はいませんでしたが、悪天候により離礁することができず、現地時間8月5日に燃料タンクに亀裂が発生。約1180トンの燃料油が流出しました。船の周囲にオイルフェンスを設置していましたが流出は防げませんでした。

船内の燃料タンクに残っていた燃料はすべて取り除かれ、本船上に残っていた約3000トンの油は現地時間8月12日までにほぼ全量を回収されましたが、現地時間8月14日に船倉に残っていた100トンの燃料が流出し始め、回収作業を行っていました。

さらに、現地時間8月15日には船体に亀裂が入り船体が真っ二つに分断されました。船内の燃料タンクは回収済みのため、さらなる油の流出は限定的としています。沿岸部へのこれ以上の被害を防ぐため、オーシャンタグを使って分断された船首側の牽引を行っています。

追記

現地時間18日に「WAKASHIO」の船長と、副船長2人が航海の安全を脅かした容疑でモーリシャス警察に逮捕されました。2人は保釈が認められず、取り調べを受けています。

 

当社船 座礁及び油濁発生の件 長鋪汽船株式会社

事故を起こした船舶「WAKASHIO」は、「長鋪汽船株式会社」の関連子会社「OKIYO MARITIME COPR」が所有する積み貨物船で2007年に竣工されました。船籍はパナマ、乗組員20人(インド人、スリランカ人、フィリピン人)、運航は「株式会社商船三井」が行っていました。貨物は積まれてませんでしたが、燃料の重油3800トンとディーゼル油200トンが積まれていました。

モーリシャスの海はサンゴ礁、マングローブ、海藻によって多種多様の生態系がつくられており、燃料流出による環境被害によってモーリシャスの観光業に影響が出る恐れがあります。モーリシャス政府は14日付の声明で、環境汚染による損失や損害の法的責任を追及すると表明しており、国民に被害を証明する書類や写真の提出を求めました。

長鋪汽船株式会社 概要

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会社名長鋪汽船株式会社
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商品名WAKASHIO
代表者長鋪 慶明
所在地岡山県笠岡市神島外浦2776番の2
法人番号2260001017841
業種水運業
資本金1600万円

長鋪汽船株式会社の評判

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