東京都中央区の出版会社「株式会社ダイヤモンド・ビッグ社」が特別清算の開始命令を受けたことが明らかになりました。
株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 企業情報
株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 倒産までの流れ
株式会社ダイヤモンド・ビッグ社は1969年設立。同社は株式会社ダイヤモンド社の子会社として事業を分割される形で設立され、旅行雑誌の出版を中心に手掛けていました。「地球の歩き方」や「Good Luck Trip」など各国の様々な情報を載せた雑誌及び記事の出版を行っていたほか、中学受験生向けの「Education DIAMOND」や「学校研究シリーズ」、その他中学受験関連書籍などの発行なども手掛けていました。
しかし、近年の書籍のデジタル化や需要自体の低下から業績が低迷。「地球の歩き方シリーズ」を電子書籍化するなど経営再建を図っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大による旅需要の低下によりさらに業績が悪化。厳しい経営状況の中、同シリーズを株式会社学研ホールディングスへと譲渡し再建を図るも、その後も債務超過に陥るなど資金繰りが限界に達したため今回の措置となりました。
また、「地球の歩き方シリーズ」については譲渡された株式会社学研ホールディングスが引き続き事業を継続しているとのことです。
負債総額は約10億5000万円の見通しです。
株式会社ダイヤモンド・ビッグ社のネット上の評判・与信に関する情報
一部ネットニュースにより、「地球の歩き方」がなくなるという大きな誤解を招いておりますが、2021年より地球の歩き方事業はダイヤモンド・ビッグ社からGakkenに譲渡され、現在も国内外のガイドブックを出し続けています。これからも私たちは地球を歩き続けます!引き続き応援よろしくお願いします。
— 地球の歩き方 (@arukikata_book) 2023年5月30日
「地球の歩き方」で知られるダイヤモンド・ビッグ社の倒産、そんな…となるニュースだしこの数年の旅業界の過酷さを物語ってるが、「地球の歩き方」シリーズの出版事業は学研に譲渡されており、今後も最新版が次々に出る(https://t.co/s7TFtu4ma9)ことは周知しておきたい。https://t.co/934o3l15HQ
— ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年5月30日