島根県出雲市で木造建築を手掛ける「有限会社佐藤洋行工務店」が破産手続きの開始決定を受けたことが明らかになりました。負債総額は約2億5000万円の見通しです。
有限会社佐藤洋行工務店 企業情報
有限会社佐藤洋行工務店 倒産までの流れ
有限会社佐藤洋行工務店は1973年設立。同社は斐川町や出雲市などで木造建築を主力とした業務を手掛けており、一般住宅の建築や公共工事、さらには神社の建て替えといった特殊案件にも対応するなど、地域に根ざした事業を展開していました。
しかし近年は、同業他社との競争激化や公共工事の縮小といった外部環境の変化により業績が悪化。採算性の高い案件の確保が困難となり、リフォーム工事を主力に事業を継続していたものの、赤字経営が慢性化していました。借入金の負担も重く、収益の回復が見込めないと判断し、2025年3月には事業を停止していました。