国内の病理を支える「白井松器械株式会社」が民事再生 以前から粉飾決裁か

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大阪府大阪市で医科学器械の販売を手掛ける「白井松器械株式会社」が民事再生法の適用申請を行ったことが明らかになりました。

白井松器械株式会社 企業情報

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法人名白井松器械株式会社
種別民事再生法適用申請
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代表者弘野 俊彦
所在地大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目19番16号
法人番号9120001081721
業種業務用機械器具製造業
資本金3000万円

白井松器械株式会社 倒産までの流れ

白井松器械株式会社は1872年創業。同社は解剖、病理関連機器の製造および販売を行っており、病理検査室を持つほぼすべての国内主要病院と取引を行っていたほか、大学や製薬会社と理化学機器の取引も行うなど幅広い販路を確保していました。製造や輸入も手掛けており、150年の歴史をもとに細かい要望にも対応できる技術力やノウハウを強みとして、「バイオハザード対策解剖台」や「撮影装置付切出し台」などの多くの器械を開発していました。

しかし、国立大学の独立行政法人化の影響から研究予算がカットされるなど同社への理化学機器の受注が減少。金融機関からの融資を受けることも難しく借入金が膨らむ中、当時の代表取締役により粉飾決済を続けていました。このような状況の中、粉飾を怪しんだ複数の金融機関から一括返済を求められ、資金繰りが限界に達しため今回の措置となりました。
負債総額は約87億円の見通しです。

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