【シンバス】倒産情報レビュー(第28回)

シンバス 倒産

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

28回目の倒産情報レビューは、東京都中央区に本社を構え、ホームページ制作やウェブメディアを運営していた「式会社シンバスです。

株式会社シンバス 概要

会社名 株式会社シンバス
代表者 榛葉 壮
所在地 東京都中央区
法人番号 7010401083181
業種 情報通信業 > インターネット附随サービス業 > インターネット附随サービス業 > アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ
資本金 1億728万円
倒産日 2018年5月15日
倒産種別 破産手続き開始
負債総額 約4.5億円

株式会社シンバスについて

株式会社シンバスは2015年10月に設立。東京都中央区に本社を構え、士業や整体医院などを中心にウェブサイト制作やコンテンツマーケティングを請け負っていました

しかし、同業者が増え市場が飽和状態になるとともに、制作物の品質を保つことができず顧客からのクレームが増え、ネット上に悪評が広まりました。2018年1月頃には代表者と連絡が取れなくなり、シンバス社はついに破産手続きとなりました。

それでは、倒産に至るまで、実際にどのような情報が流れていたのかを見てみましょう。

株式会社シンバスの倒産までのアラーム情報まとめ

シンバス倒産情報

オンラインデータを活用した企業調査サービス「アラームボックス」による「株式会社シンバス」の検証結果

上記の画像を見ると、倒産の前兆として、何度かアラームが発生しています。

2015年頃よりシンバス社の評判に関して書き込みが増え始め、同社からの営業電話の内容などが、ネット上で散見されました。2017年3月には、官報で資本金の減少と2016年4月期時点の決算公告がなされており、「チェック」のアラームが発生しています。

2017年7月にはシンバス社のソーシャルメディアマーケティング事業が、東証マザーズに上場するIT企業に譲渡されるプレスリリースが発信され、「チェック」のアラームが発生しています。

2017年後半になるとシンバス社に対する悪評やクレームが急増してきます。9月には、シンバス被害者向けのサイトで、同社の対応やサービス成果に関するクレームで「注意」のアラームが発生。さらに同月、翌月にも複数の掲示板や口コミサイトで、シンバス社の行為が詐欺であると指摘する書き込みが頻繁に見られるようになり「注意」のアラームが連続して発生しています。

2018年になるとシンバス社の評判や状況はますます悪化し、1月には提携調査会社からの情報で同社の悪評があったため、「注意」のアラームが発生しています。4月には独自情報として、携帯端末の料金未払いが発覚しました。支払遅延情報は倒産につながる可能性が高いため、「要警戒」のアラームが発生しています。

その後も同社の風評はおさまることなく、ついに2018年5月に破産手続きを開始しました。

株式会社シンバスの倒産情報から分かること

インターネットで「シンバス 倒産」や「シンバス 評判」で検索すると様々な情報が出てきます。今回の倒産では、ホームページ等への送客を倍増させるなどといったうたい文句で、数十万円の契約をし、結局は実績がほとんど出ないというトラブルが明らかになってきています。「ゴルフスタジアム」のケースと同様に、個人事業主などが主な対象になっていたと考えられます。

当社は「アラームボックス」の運営を通じて、継続的に倒産の前兆となりうる情報を入手しています。アラームボックスが与信管理における経営判断の一助となれば幸いです。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。また、次回お会いしましょう。隔週木曜日の更新予定です。