大阪府のバス会社「金剛自動車株式会社」が2023年12月までに路線バス事業をすべて廃止することを明らかにしました*¹。

同社は大阪府で富田林市を中心とした4市区町村で路線バスを運行しており、同地域唯一のバス会社として地元の人々に愛されていました。しかし運転手不足や利用者が減少したことにより、2023年5月には自治体へ同事業を停止する旨を伝達。自治体から補助金による支援の提案があったものの、2024年問題も露呈する中で人手不足の解消は難しいとして今回の措置となりました。

また読売新聞社の報道によると、同社の代表は「すべての路線がなくなるとは考えていない。」と述べたうえで事業譲渡先である「近鉄バス」及び「南海バス」から「減便にはなるが、通学通勤手段は確保できる」という方針を聞いていることも明らかにしています*²。

【企業経営とリスクマネジメント】物流の2024年問題リスクに備える｜物流クライシス

2023-02-20

*¹参考：金剛自動車株式会社「バス事業廃止のお知らせ　」
*²参考：読売新聞社「金剛バス廃止　２社に運行引き継ぎ要請…４市町村、近鉄・南海に」

金剛自動車株式会社 概要

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金剛自動車株式会社について

金剛自動車株式会社は1937年設立。同社は大阪府の富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村で唯一となる路線バスを運営していたほか、タクシー事業や冠婚葬祭時に利用する貸し切りバスも手掛けるなど、地域密着型の運営をしていました。

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