福井県で全樹脂電池開発 「APB(株)」が破産へ

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福井県越前市に本拠を置く全樹脂電池開発の「APB株式会社」は、4月23日付で福井地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。負債総額は約34億8500万円の見通しです。

APB株式会社 企業情報

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法人名 APB株式会社
種別 破産手続開始決定
信用度 調査サービスに登録して確認する
代表者 大島麿礼
所在地 福井県越前市庄田町31-1-5
法人番号 3010401141785
業種 電気機械器具製造業
資本金 1億円

APB株式会社 倒産までの流れ

APB株式会社は2018年設立。同社は主に次世代型リチウムイオン電池として全樹脂電池の開発・製造を手掛けていました。全樹脂電池は従来よりも製造工程を大幅に削減できるほか、発火などのリスクを低減するなどの利点があり注目を集めていました。

しかし、開発がコスト面で難しく大量生産が困難に。さらに巨額の設備投資による借入金が資金繰りを逼迫したほか、経営陣を巡る問題も明らかになり、主要取引行から同社に対して会社更生法の適用を申請されるなど対外的な信頼も低下していました。今年2月には全従業員への退職勧奨が通知されており、4月末までの休業を発表するなど動向に注目が集まるなか、事業継続を断念し今回の措置に至りました。

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