【ブリリアント(結婚式場運営Brillia)】倒産情報レビュー(第4回)

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

こんにちは。アラームボックスのデータ解析担当タカです。

今回、4回目の倒産情報レビューは、後発ながら近年業容を急激に伸ばした結婚式場運営会社の「株式会社Brillia」です。

会社の基本データはこちら

会社名 株式会社Brillia
代表者 高柳 さおり
資本金 49,560万円
倒産日 2017年3月8
倒産種別 破産
負債総額 59億円内外

株式会社Brillaは2006年4月に設立し、2009年5月に倒産した株式会社トリプルエー(旧商号:ベルズ)から兵庫県内の店舗を譲り受け業務を開始していました。同社はトリプルエー社の経営陣の一部が経営に関わっており、実質トリプルエー社の第2会社と見れらていました。

その後、都内や名古屋など主要都市の中心部に豪華な外観にこだわった会場を手がけ、メディア露出の効果もあり同社の業容は急激に拡大していきました。

店舗網の拡大により同社は急激な成長を果たしましたが、運営する店舗に対する利用者からの評価は厳しく「豪華な施設に釣り合わないサービス内容」というような書き込みも見られました。同社の経営状態が従業員のモチベーション低下に少なからず影響していたのではないでしょうか。

それでは、倒産に至るまでにどのような情報が流れていたのかを見ていきましょう。

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オンラインデータを活用したリスク管理ツール「アラームボックス」による「株式会社Brillia」の事後検証結果

上記の画像を見ると、倒産の前兆として、何度かアラームが発生しているようです。

同社がまだ旧商号「WeddingDreamer」だった2011年11月に、適格消費者団体から契約条項等の是正勧告を受けていた件が公表されています。

また数年前から運営している店舗への口コミは厳しい内容のものが目立ちはじめ、倒産後のSNS上の書き込みでも同社のサービスに対する不満を示すものが見られました。

2017年に入ると求人口コミサイトでは「店舗売却」や「従業員の解雇」というような具体的な不安情報が見られました。同社の経営環境が変動していたことが伺えます。その翌月には当社の審査部門が入手した情報により「要警戒」のアラームが発生していました。

株式会社Brilliaの倒産情報からわかること

インターネットで「Brillia 倒産」と検索すると様々な情報が出てきます。
同社は倒産企業「トリプルエー社」から営業を引き継ぎ10年余りで破産という結末を迎える事になりました。人口減少や地味婚志向へのシフトなど同業界における経営環境は難しくなりつつあります。今回のBrillia社の倒産で店舗を引き継いだ法人についても、今後動向を注意深く見守り続ける必要が有りそうですね。

当社は「アラームボックス」や売掛金の保証サービス「セキュアボックス」の運営を通じて支払振りに不安を抱える複数の情報を入手しています。一見華やかに見える結構式場運営の業界でも与信管理という視点では注意を払う必要がありそうです。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
また、次回お会いしましょう。毎週火曜日に更新予定です。