今回のブログでは、企業間で取引が行われる際に頻繁に使われる「掛け取引」について詳しくお話します。掛け取引の仕組みや、掛け取引をする上での注意点・リスクなど解説していきます。
目次
掛け取引とは
ほとんどの企業の決済では、商品の販売や仕入れを行う際に現金を使わずに「信用」で取引する「掛」が基本となっています。掛け取引とはその場で現金のやり取りを行うのではなく、商品を購入した際や販売した際の代金等は、決められた期日までに後から支払う取引のことです。一般的に「つけ払い」も掛け取引の一種です。
また、掛け取引は代金を後日に支払うことからお互いの「信用」がなければ取引することができません。そのため「信用取引」とも呼ばれます。
掛け取引の流れ
掛け取引の流れを以下の図に表しました。このように大抵の企業間での取引の場合、商品を納品してから代金を受け取るため、取引相手から商品代金をきちんともらうことができるのかどうかといった「信用」が大事になってきます。上の図では④の代金が自社側からみて売掛金にあたり、相手の企業側から見ると買掛金にあたります。
掛け取引を行うメリット
各企業で取引を行う相手が増えてきた場合、商品の販売や仕入れなどの取引が行われるたびに決済をすると、お互いの代金回収や支払いの手間やコストがかさんでしまいます。そこで半月や一か月ごとにまとめて代金を支払うことで、人件費なども含めたコストを抑えることができます。
また、代金を支払う側としては支払い期日までに余裕があるため、資金繰りの負担も軽減されることがメリットとして挙げられます。
掛け取引をする上で注意すべきこと
掛け取引は売る側と買う側の双方にとって、手間やコストがかからないといったメリットがあります。一方で、売り手にとってはリスクが大きい取引でもあります。
売り手にとっては掛け取引をする上で以下のようなデメリットが挙げられます。
- 商品代金の回収まで時間がかかり、その間の資金繰りが大変になる
- 取引相手から売掛金が回収できない可能性がある
- 取引相手が本当に信用できるかわからず、取引相手を調べるとなると時間とお金がかかる
そのため、掛け取引をする上では「取引相手が本当に信用できるのかどうか」が重要となってきます。まずは取引相手について良く知る必要がありますし、はじめての取引相手ならなおさら企業情報は念入りに調べるように心がけましょう。
しかし、「取引相手についてどのように調べればよいのかわからない」「時間とお金が必要以上にかかる」と思う方もいらっしゃると思います。そういった方はまず、取引相手の「企業情報」について調べてみましょう。詳しい調べ方はこちらの記事で解説しております。ぜひ合わせてお読みください。
基本的な「企業情報」についてわかってきたら、少しだけ手間をかけて外部の専門業者に委託するのも一つの方法です。現代のネットには個人の調査だけでは処理しきれない情報量が溢れかえっています。専門業者に依頼することでよりスピーディーに、そして専門業者ならではの情報などを得ることができるかもしれません。
アラームボックスからお知らせ
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。少しだけお知らせです。
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