神奈川県庁などが利用していたHDDを「株式会社ブロードリンク」社員がオークションサイトへ転売、行政文書が流出したことが明らかになりました。

株式会社ブロードリンク 概要

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株式会社ブロードリンクについて

株式会社ブロードリンクは2000年設立。企業や官公庁などで不要になったらパソコンやハードディスクなどを買い取り、データ消去を行ってリユースする事業を運営しています。自社の物流センターや処理工場を構え、1万社以上と取引しています。

2019年12月 神奈川県庁が利用していたHDDが流出

2019年12月、神奈川県庁が富士通リースから借りていたサーバーに使われていたHDDが交換時期を迎えたため、富士通リースがブロードリンクに廃棄・データ消去を依頼。その後、ブロードリンクのデータ作業担当社員が持ち出し、オークションサイトへ販売していました。オークションで購入した男性がデータの存在に気づき連絡したことで事件が発覚しました。

同社から持ち出された機器の数は今回逮捕された男性が盗んだものだけでも4年間で約7800個で、HDDやUSBフラッシュメモリーなどの記憶媒体は約3900個にのぼります。

同社は労働環境について多数の投稿あり

同社の労働環境について、インターネット上に「適当にやっても許されます（2018年）」「本当はダメだけど産廃業者はよくやってる（2018年）」「取引先にはあたかもきっちりと処理場に運んで廃棄しましたって嘘の証明書渡したり（2017年）」のような投稿が多数ありました。これらの投稿が本当であれば、労働環境や社員のマインドセットが不正行為につながった可能性があります。