FNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞が実施していた世論調査で、業務を委託された業者が実際には電話せず不正にデータ入力していたことをFNNが公表しました。
データを不正に入力していたのは「日本テレネット株式会社」。FNNから「株式会社アダムスコミュニケーション」へ世論調査の業務が委託され、さらに日本テレネットへ再委託されていました。
「FNN世論調査」はFNNと産経新聞が実施している世論調査で、内閣支持率などの項目を電話での聞き取りで実施していました。
2019年5月から世論調査の業務を今までの会社からアダムスコミュニケーション社へ変更。そのおよそ半分が日本テレネットへ再委託されていましたが、その一部で実際には聞き取り調査を行わず、架空の回答を入力していました。
再委託先の日本テレネットはオペレーターの人手確保が難しく今回の不正に至ってしまったとのことです。
日本テレネット株式会社 概要
日本テレネット株式会社について
日本テレネット株式会社は1985年設立。京都府京都市中京区に本社を置き、情報通信サービスを手掛けています。かつてはパソコン通信サービス「THE LINK」を手掛けていました。当時は松下電器産業(現 パナソニック)と資本関係がありましたが現在はなくなっています。
伝説の「THE LINKS」― 世界初のネットワークゲームに賭けた夢
現在はFAXやSMSなどを用いた販促支援サービスやコールセンター業務、バックオフィス支援などを事業として運営しています。
【世論調査に不正発覚】FNNと産経新聞が実施した世論調査について、委託先の日本テレネットの社員が一部のデータを不正に入力していたことが明らかになった。
フジテレビが検証した結果、架空のアンケート結果が入力されており、調査全てのサンプル数のうち約17%分にも及ぶと言う。 pic.twitter.com/ehVpDXtho7— Mi2 (@mi2_yes) 2020年6月19日
知ってる知ってる!今話題になってる日本テレネットって京都の会社でしょ?LINKSとかってモデム使ってMSXでゲームダウンロードするとかなんとか。 pic.twitter.com/4ANTreVAw1
— 天丸 (@Tenmaru_tenpura) 2020年6月19日
オペレーター(人手)による調査の課題。
①コストが重い:人力でやるので基本的に高い
②人手不足:コロナ禍以前の課題だが、調査に必要な人手を集めにくい
③三密:コールセンター自体が三密である今回の不正は②に起因。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2020年6月19日