京都府宇治市の老舗惣菜製造会社「宇治管理株式会社」が、破産手続きの開始決定を受けたことが明らかになりました。負債総額は約27億2300万円の見通しです。
宇治管理株式会社 企業情報
宇治管理株式会社 倒産までの流れ
宇治管理株式会社は1952年設立。同社は「株式会社野村佃煮」の商号で、各種惣菜や佃煮、おせちの製造・販売を手掛けていました。百貨店やスーパー、食品商社、通販業者などを取引先とするほか、都内および京都市内にて直営店を計5店舗展開するなど事業の拡大にも積極的でした。
しかし、現代の食生活の変化により売り上げが減少傾向にあるなかで、新型コロナ感染症拡大の影響により観光客向けの商品の需要が減少。さらに食材・エネルギー価格の高騰に加え、人件費負担が重く赤字経営が続いてたため、2024年2月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。その後スポンサー企業が新設した株式会社野村佃煮へ事業を譲渡し、同社は現商号である宇治管理株式会社へと商号を変更し今回の措置となりました。
なお、事業は新たに設立された株式会社野村佃煮が継続しています。
宇治管理株式会社のネット上の評判・与信に関する情報
佃煮で売上50億円とは、結構大きな会社だったんだな
(株)野村佃煮ほか1社:東京商工リサーチ https://t.co/nzHgAPWYYe
— ままぞう (@mamazou) 2024年2月13日
佃煮をはじめとする食品メーカーとして高い知名度を持っていた野村佃煮。1931年創業の老舗は全国に販路を広げ、「京佃煮」のブランドを培ってきた。だが、かねての低収益体質にコロナ禍が追い打ちをかけ、破綻に追い込まれた。 https://t.co/U7ZRyL9Vja
— 日経ビジネス (@nikkeibusiness) 2024年4月30日