やきとりの有名店「ひびき庵」を経営する株式会社ひびきが民事再生法の適用を申請したことを明らかにしました。
目次
株式会社ひびき 概要
法人名 | 株式会社ひびき |
代表者 | 日疋好春 |
所在地 | 埼玉県川越市霞ケ関北2丁目3番地2 |
法人番号 | 9030001057689 |
業種 | 飲食店 |
資本金 | 準備金含めて5億3890万円(自社HPより) |
倒産日 | 2019年8月20日 |
倒産種別 | 民事再生 |
「株式会社ひびき」について
株式会社ひびきは1990年に創業し、1992年に法人として設立。同社は川越市を中心とした埼玉県内や都内に店舗を展開し、焼き鳥を目玉とした料理を提供していました。
本店のある東松山市では、「みそだれやきとり」が名物として知られており、同社は焼き鳥の有名店として名を馳せていました。中でもひびき庵の焼き鳥に使用される「秘伝みそだれ」は2008年から12年連続でモンドセレクション最高金賞を受賞するほか、メディアでも取り上げられるなど知名度も高く、多くの人から人気を博していました。
設備投資費用が重くのしかかる
同社は人気を追い風に早いペースで出店をします。さらに2013年には新社屋を建設、2014年にはJR全農と合弁会社を設立するなど、同社の経営は順調に見えました。
しかし、設備投資費用の借入金は重く、内情は法人税の滞納をするほどひっ迫していました。
資金繰りのため粉飾決算に手を染める
同社は運転資金を更に借り入れるために粉飾決算に手を染めます。2011年、2012年に架空の売り上げを計上。取り繕った決算資料で新たに仕入れた資金で滞納していた税金を返済していました。
自転車操業だった同社は2018年、2019年にM&Aを行います。「日本酒オートサーバー」の開発など新分野の事業に着手します。しかし、2018年の「全や連総本店TOKYO」の撤退など減収に歯止めがかからず、2019年6月期には約13億円の赤字を計上、債務超過へと転落。自力での再建を断念し、今回民事再生法の適用を申請しました。
「株式会社ひびき」のネット上の評判
今回の倒産を受けて、ネット上では驚きの声や悲しむ声が上がっています。
えっ!?
東松山の焼鳥で1番有名になった あのひびき?
https://t.co/KCPYYawCA5— tako-P-chan (@takoPchan) 2019年8月21日
風の噂では聞いてたけど、こうなってしまったか…
東松山のやきとり(鶏ではない)を県内の他でも食べられるといえば「ひびき」だと思うので、なんとか立て直してほしいな…https://t.co/FMykjHExro— 定番こっさり (@M_H_Audio) 2019年8月21日
やきとりのひびき、再建多難の道のり 粉飾や不正リース発覚https://t.co/oSoqkxTJL5同社の貸借対照表には実際には存在しない資産が複数あるとみられる。さらに「空リース」や「多重リース」と呼ばれる不正なリース契約による資金の調達も発覚。日疋好春社長は過去に親族が連帯保証人として背負った借
— gorinotsukudani (@gorinotsukudani) 2019年8月30日
ひびきの民事再生をめぐり、かなり許し難い話を耳にした。粉飾や経営の舵取りを誤ったことに対してはしっかり反省するべきとは思うが、日疋社長ひとりをスケープゴートにすべきでない。#中小企業診断士 https://t.co/perEa4A48W
— 黒いしんだんし (@blackbluered6) 2019年11月1日
一方で、以下のように従業員と思われる書き込みが投稿されていました。
なお、負債総額は約77億949万円とのことです。