原発施設向け製缶業 バオ・メタルが自己破産申請

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

福岡に本拠を置く製缶業の「バオ・メタル株式会社」が自己破産を申請したことを明らかにしました。

バオ・メタル株式会社 概要

法人名バオ・メタル株式会社
代表者福岡廉蔵
所在地福岡県福津市本木984番地
法人番号8290001037336
業種金属製品製造業 >建設用・建築用金属製品製造業(製缶板金業を含む) >製缶板金業
資本金3000万円

バオ・メタル株式会社について

バオ・メタル株式会社は1994年に設立。鉄鋼構造物の設計や施工・組み立てなどを手掛けており、原子力発電所などから出る放射性廃棄物の収容器などの製作事業も行っていました。原子力関連施設の受注が増加したことから、2008年8月期の売上高では約6億2700万円を計上していた。

しかし、原材料費の高騰や大口案件の見送り、東日本大震災の影響により2012年8月期までの年間売上高は4億円台まで減少。さらに2018年には放射性汚染物の減容化設備にかかる開発の失敗からクレームが発生し、対応に追われるなどして約3か月間工場の稼働を停止しました。

そのような中で、債務超過に転落し、悪化の一途を辿る一方だったため自力での再建を断念し、今回自己破産申請を行ったことを明らかにしました。

バオ・メタル株式会社のネット上の評判

長年やってきた技術やノウハウがもったいないから、どこかと再創業してほしい
原発の影響で他の企業も経営危機に陥ったし、原子力産業はリスクが大きすぎる

なお、負債総額は約6億4000万円の見通しとのことです。