ゴルフ場「池田カンツリー倶楽部」を経営していた池田開発株式会社が民事再生法の適用を申請し、同日に大阪地裁より弁済禁止の保全処分命令を受けたことが明らかになりました。
目次
池田開発株式会社 概要
池田開発株式会社について
池田開発株式会社は1957年に設立。同社は1960年に大阪平野を一望できる本格コースを兼ね備えた「池田カンツリー倶楽部」を開場し、2000名を超える正会員を獲得しており、2000年の「関西オープンゴルフ選手権競技」会場としても使用されていました。
しかし、景気低迷の影響に加え、ゴルフ人口の減少により売上が低迷。その後、2004年より始まった預託金返還をめぐって償還期限延長を申請。さらに金融機関からも返済猶予を受けるなどして、自力での再建を目指していました。
関連会社のウエストワンズが民事再生
池田開発株式会社の関連会社「株式会社ウエストワンズ」が2013年に200億円超の負債を抱えたまま民事再生法の適用を申請。池田開発株式会社に対する貸付金や保証金が32億円にものぼったことから、池田開発株式会社は大幅な債務超過に転落。
近年は不動産売却による債務圧縮や、ビジターの集客強化による収益改善を行っていましたが、減収に歯止めが掛からない中、期限を延長していた預託金償還の目途が立たなくなったことから、自力での再建を断念し今回の措置に至ったことを明らかにしました。
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なお、現在はスポンサーへの売却を進めています。負債総額は約104億9600万円の見通しとのことです。