保証機関型信用保険の詳しい内容をご存知でしょうか。
なぜ保証機関型信用保険を利用する必要があるのか?そのメリットは?といった初歩的なところから解説します。
目次
保証機関型信用保険とは
保証機関型信用保険とは、一言で表すと「保証機関」が債権者に対して損失を補償する際に生じた損失を補償する「信用保険」です。
保証や債権といった多くの要素が絡むため、難しい言葉に感じますが、まずは「保証機関」と「信用保険」について、それぞれ解説していきます。
保証機関とは
保証機関とは、債務者と債権者との間の債務につき、債権者と保証契約を締結する企業や組合などのことです。つまり、保証料を受け取ることによって、もし債務不履行となった場合に、損失を補償する事業者のことを指します。企業に対し売掛金の保証を行う保証会社や、住宅ローンや家賃の保証会社などがこれに当たります。
信用保険とは
信用保険とは、債務の未回収リスク軽減のため、保険会社と契約し、債務不履行によって被る損害を補償してもらう保険のことを言います。取引信用保険とも言います。
保証機関型信用保険とは「保証機関」向けの「信用保険」
保証機関は多くの債務を保証するため、多額の損失リスクを抱えることとなります。そのため、それらのリスクを軽減するために、保険会社と信用保険契約を締結することがあります。これを「保証機関型信用保険」といいます。
一般的に、保証機関が債務引受の可否に対する判断を行ない、一定のルールに基づいて保険会社が保険の引受けを行います。そのため、保証機関型信用保険を締結するには、保険会社が認める債務引受の可否に対する高度な判断能力を、保証機関が有している必要があります。
もし、債権者と債務者の間に債務の不履行が発生した場合、下記のような手順で補償が行われます。
- 債務者が何らかの理由により債務不履行となり、債権者に損失が出る
- 保証機関が債権者に対して、債務の保証履行を行う
- 保険会社が保証会社に対して、保証履行の損失を補償する
保証機関型信用保険のメリット
保証機関が信用保険契約を結ぶことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的な例を挙げていきます。
保証履行による損失リスクの軽減
保証履行金額の一定部分を保険金として受け取ることができるので、万が一債権が回収不能に陥ってしまっても、確実に資金回収が可能となり、保証履行発生時の影響を軽減することができます。
キャッシュフローの安定化
保証履行発生時に保険金支払いが行われるため、資金繰りへの影響が軽減されます。
対外信用力の向上
信用力のある保険会社との契約により、保証履行の確実性が高まり、保証機関の信用力向上が期待できます。
保証引受額の向上によって売り上げが上昇
上記の損失リスクの軽減や、信用力の向上により、積極的に保証を引き受けることが可能となるため、保証料による売り上げの上昇が見込めます。
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