61回目の倒産情報レビューは、東京都千代田区にてペット専用保険を販売していた「ペッツベスト少額短期保険株式会社」です。
目次
ペッツベスト少額短期保険株式会社 企業情報
ペッツベスト少額短期保険株式会社について
ペッツベスト少額短期保険株式会社は2006年設立。同社は米国のペット保険会社PETS BEST INSURANCE SERVICES LLCからライセンスを取得し、犬や猫などのペットに特化した少額短期保険の販売をメインに手掛けており、28通りのプランから選択できる「セレクトBEST」などの商品を提供していました。
しかし、保険金支払いに係る費用が負担となる中、2022年6月には保険金支払い遅延による業務改善命令と業務停止命令を、同年8月には2度目の業務停止命令を受けました。さらに9月には保険管理人による財産や業務の管理を命じられました。これらの行政処分を受けスポンサーを模索する中、11月にアフラック生命保険株式会社との間でスポンサー契約を締結。2023年1月には保険契約をアフラック生命保険株式会社に譲渡。同年3月には破産手続き開始決定がなされました。
ペッツベスト少額短期保険株式会社の倒産までのアラーム情報まとめ
上記の画像を見ると行政処分を受けた6月以降、倒産の前兆として、アラームが発生しています。
2022年6月、保険金の支払遅延に関する問題が発生していたことから、8月10日までの業務停止命令と業務改善命令を受けたため「注意」のアラームが発生しました。
その後7月には8か月間支払いがされていない旨の口コミがあり「注意」のアラームが発生。
8月には、依然として保険金未払いが解消されていなかったため、2度目となる業務停止命令を受け「注意」のアラームが発生しました。2度目の行政処分を受けた後、SNSの掲示板上から同社へのクレームに関する口コミが続き「チェック」のアラームが2件発生しています。
9月には選任された保険管理人による財産と業務の管理が命じられ、3度目となる行政処分を受け「注意」のアラームが発生。さらに同月中には、SNSの掲示板上から保険解約と今後の見通しに関する心配の声があり「チェック」のアラームと、保険加入者から保険金の支払いが5か月間滞っているという旨の口コミ情報が入り「注意」のアラームが発生しました。
11月には同社のHPよりアフラック生命保険株式会社とスポンサー契約を結んだ旨の内容から、倒産の可能性が高いと判断し「注意」のアラームが発生。
12月には事業譲渡に関する情報が公表され、1月31日までにアフラック生命保険株式会が設立した新会社「アフラックペット少額短期準備株式会社」に保険事業と保険契約を移転する情報から「注意」のアラームが発生しました。
2023年に入ると、1月には、SNSの掲示板上から、保健を強制解約された人に対する書き込みがあり「注意」のアラームが発生。その後、1月31日に事業譲渡が完了した旨の情報が同社のHPから公表されました。
その後、2月にはHP遷移先が変更されており、条件が不明瞭な状態で保険が自動更新された旨の口コミ情報が発生し「注意」のアラームが発生。2023年3月には破産という結果となりました。
ペッツベスト少額短期保険株式会社の倒産情報から分かること
インターネットで「ペッツベスト少額短期保険株式会社 倒産」「ペッツベスト少額短期保険株式会社 評判」で検索すると様々な情報が出てきます。
今回の倒産では、倒産の直前になるとインターネット上の掲示板からネガティブな口コミ情報が多く発生してくることが分かります。
特にBtoCの企業において、倒産の直前になるとインターネット上の掲示板からネガティブな口コミ情報が多数発生します。今回の倒産のように取引先のネガティブな口コミが増加してきた場合は特に注意が必要でしょう。
当社は「アラームボックス」の運営を通じて、インターネット情報、独自情報、当社の提携調査会社からの情報と、多くの情報源から倒産となりうる情報を継続的に入手しています。アラームボックスが与信管理における経営判断の一助となれば幸いです。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
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