総合建設業の株式会社イトウが再度の資金ショートを起こし、今後民事再生法を申請する方針であることを明らかにしました。
株式会社イトウ 概要
株式会社イトウについて
株式会社イトウは1950年に伊藤組として創業。同社は官公庁発注の土木や建築工事を手掛けているほか、民間企業からの受注にも対応しており、1998年9月期には売上高31億1800万円を計上していました。
しかし、その後公共工事の減少により業容は縮小。介護付きマンション事業などにも積極的に参入していましたが、2009年5月期に死去した前代表者の役員退職金などにより大幅な赤字を計上。
さらに、ずさんな管理体制により、大口不良債権の発生や完成工事の計上ミスなどが相次いで発生。メインバンクの変動や幹部社員の退社なども重なって起こり、2016年1月に現代表が就任してからは経営の立て直しに努めていました。
しかし、2019年に入り、大口案件で約8000万円の不良債権が発生したことから、10月末期日の手形を決済できず悪化の一途を辿る一方だったため今回の事態となったことを明らかにしました。