【2024年版】電子請求書(WEB請求書)システムとは?おすすめサービス比較5選

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

コロナ禍の影響もあり、現在は働き方が多様化し、オフィスを持たない会社やリモートワークにより自宅で勤務する方が増えたことで、注目されているのが「電子請求書」です。

WEB請求書やクラウド請求書など似た言葉もあり、様々なサービスが展開され比較的新しいツールであることから、導入を検討している方も、どのように選んだらいいか悩んでいるのではないでしょうか。

今回の記事では、電子請求書サービスの導入を検討している経理担当の方に、電子請求書サービスについて解説や、各社サービスの比較を行っていきます。

電子請求書について

電子請求書とは?

電子請求書とは、請求書がデータ化され、メールやオンライン上でやりとり出来るものを言います。その中でもWeb上で請求書の作成から送付までを行うことが出来るものをWeb請求書と言います。また、近年は、ネット環境があれば誰でも利用できるクラウドソフト上で、請求書を作成、保存、送信できるものが多く、それらのサービスはクラウド請求書とも呼ばれています。クラウド請求書であれば、インストールは不要なため端末に依存せず、リモートワークにもスムーズに移行することができます。

導入のメリットとしては、郵送や印刷の手間が省ける業務の効率化、それらにかかるコストのカットが挙げられます。また、Web請求書であれば、作成した請求書をクラウド上の専用サーバに保管し、URLを共有することで請求書の送付が完了するため、メールを誤送信したとしてもサーバに保管している請求書を削除するだけで、情報の漏洩を防ぐことができます。WEB請求書のサーバはメールシステムなどよりもセキュリティが強固なデータセンターに設置されているため、セキュリティ上にもメリットがあります。

電子請求書サービス導入時に比較すべきポイント

1.事業規模・取引先数

電子請求書のサービスは様々なものがありますが、まずは自社の事業規模にあったものか確認しましょう。取引先数の多い(請求書発行数が多い)企業向けのサービスと、個人事業主向けのサービスでは、機能や料金が異なります。自社に見合った機能、料金のサービスであるか吟味したうえで導入をしないと、使わない機能のために高い金額を払うことになってしまったり、業務効率化が思うように進まない可能性があります。

2.対応する業務範囲

電子請求書サービスには、会計ソフトと連携するための帳簿作成の機能があるもの、データ化した請求書を自動でメールで送ってくれるものや、どうしても紙の請求書が必要な取引先に対して郵送代行をしてくれるものなど、幅広い業務に対応するものも存在します。自社の各担当者の間で、どの業務の負担を軽減したいのか、きちんと擦り合わせてから導入を検討しましょう。

3.連携できるサービス・システム

現在は請求業務以外でも、業務効率改善をサポートするサービスが各社から提供されています。電子請求書サービスの中には、顧客管理システムや業務管理システムと連携できるものがあります。請求書の発行は経理だけで完結するものではなく、営業など他部署との連携が多い業務ですので、他部署のサービスと連携できるとスムーズに業務を行えるようになるでしょう。

電子請求書サービス おすすめ5選 徹底比較

今回は、上記の比較ポイントをふまえて、5つの電子請求書サービスをご紹介します。

MakeLeaps(メイクリープス)

MakeLeapsは、ワンクリックで請求書の送付や他の書類への変換が可能なサービスです。見積書や発注書といった雛形になるデータを、ワンクリックで請求書や発注請負書に変換することができます。定期的に発生する請求のスケジュールを作成し、作成を自動化することも可能で、帳票作成の手間を削減することができます。また、請求書の郵送代行もワンクリックで完了します。

請求書発行のほか、入金消込の自動化や、売上高や売掛金などのお金の流れをリアルタイムに表やグラフで表示する機能もあり、経営判断にも役立てることができます。個人事業主向けのプランから法人プランまであるため、幅広い事業規模の企業におすすめです。SalesforceなどのSFA・CRMや、会計ソフトと連携することができます。

参考:MakeLeaps

会計freee

会計freeeは、簿記や経理の知識が無くてもわかりやすいガイドがついたクラウド会計ソフトです。請求書の発行はもちろん、決算書の発行や法人税申告なども簡単にできるよう、ガイドするメッセージが表示されるため、初めて経営や経理の業務に携わる方におすすめです。また、自動仕訳による帳簿作成や、銀行・クレジットカード明細・レジの取込など、経理業務に詳しい方でも満足する機能も付いています。

こちらのサービスは、請求書特化のサービスではなく会計ソフトのため請求書のカスタマイズは難しいですが、請求書のメール送付や郵送代行といった基本的な機能は備わっています。個人事業主向けのプランから中規模企業までに合わせたプラン内容が用意されており、操作感も簡単なため、膨大な請求業務があるわけではないが、人員が少なく業務効率化したい中小企業におすすめです。また、同社がリリースしている労務管理ソフトとも連携することができます。

参考:会計freee

楽楽明細

楽楽明細は、請求書発行の印刷・封入作業をゼロにすることに特化したクラウド型のシステムです。請求書、納品書、支払い明細など様々な帳票のCSVかPDFをアップロードするだけで、発行先に応じて「WEB」「メール添付」「郵送」「FAX」のいずれかの方法で自動で割り振り発行することができます。

帳票発行に特化したシンプルなサービスですので、帳票類を多く発行する中~大規模企業に適しています。また、API連携できるほか、他社の販売管理システムで連携できるものもあります。

参考:楽楽明細

マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウド請求書は、ウェブ上の入力フォームに沿って取引先・印影・品目などを入力するだけで、請求書を発行できるサービスです。見積書・納品書・請求書も発行することができ、「下書き」「送付済み」「受領済み」「入金済み」といった入金ステータスが一覧で表示できるため、請求漏れや回収漏れを防ぐことが来ます。

SalesforceなどのSFA・CRMや、消込サービスのV-ONEとサービス連携しているため、比較的手軽に他部署との連携を図ることがきます。また、本サービスをリリースしている株式会社マネーフォワードは、クラウド請求書の他にもバックオフィス効率化システムをリリースしているため、様々な業務を効率化することが可能です。現在の提供される料金プランは、個人事業主向け、小~中規模企業向けとなっています。また、マネーフォワード クラウド請求書PlusではIPO準備・中堅〜上場企業向けの料金プランも提供しています。

参考:マネーフォワード クラウド請求書

BtoBプラットフォーム 請求書

請求管理ロボは企業間で発生する毎月の請求業務を自動化することが出来るサービスです。大きな特徴としては、初回に取引先を登録すると2回目以降の請求業務が自動化される点、また、銀行振込(バーチャル口座)、口座振替、クレジットカード決済、コンビニ払込票といった多くの決済手段に対応している点です。

また、Kintoneや弥生会計といった多くの販売管理システム・会計システムとの連携が可能なだけでなく、Itreviewによるとサポート体制で一定の評価を獲得しています。

参考:請求管理ロボ

自社に適したツールを見つけるために

まずは自社の請求業務にどのような課題があり、重視する機能や費用感をあらかじめ考えたうえで、様々なサービスを比較検討してみるといいでしょう。

電子請求書サービスは今後さらに普及していくと言われています。リモートワークや働き方改革が今後さらに推進されることを視野に入れて、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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