会社にとって、経営者の判断は大きな影響力を持ちます。企業の調査をする際、経営者を調べることは判断に大いに役立ちます。経営者の評判の調べ方を紹介します。
目次
経営者の評判について
企業にとって、経営者の属性は大きな要素です。例え何十人、何百人と社員がいても、経営者(代表者)の独断で会社が思わぬ方向へ行ってしまうこともあります。
会社の評判を調べる上で、経営者の評判は避けては通れないでしょう。経営者の評判を調べる方法を解説します。
経営者名をGoogleで検索する
最も手軽な方法が、経営者の名前をGoogleで検索することでしょう。検索する際は、経営者名を「”名字 名前”」といったように半角クオーテーションで囲います。苗字と名前の間はスペースを空けてもいいでしょう。
Wikipediaや新聞の過去記事、所属している会社のサイトなどが出てくるでしょう。無名な会社であれば同姓同名の人が出るだけかもしれません。
また、同姓同名で有名人がいる場合もそちらが優先して出ますので、そういった場合は「”名字 名前” AND “社長”」など他のワードを追加して検索しましょう。
経営者名で過去記事をチェックする
「日経テレコン」のような新聞の過去記事を検索できるサービスで経営者をチェックすることができます。
有料のサービスがほとんどですが、気になる場合には使ってみるといいでしょう。
経営者名のブログをチェックする
経営者がブログをやっている場合はそちらをチェックしましょう。近況や人柄が伺える場合があります。
基本的には自分から悪い評判を発信することはないと思いますが、倒産した会社の社長のブログをチェックすると、自ら資金繰りに困っていることを打ち明けているケースもあります。
経営者名のSNSアカウントをチェックする
近年では、経営者がTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSアカウントを持っていることも珍しくありません。
Facebookは人脈を広げる上でビジネスでも有効なので利用している多くの中小企業経営者・役員が利用しています。
また、実名での登録が必要なのでアカウントを探すのも比較的容易です。検索バーから氏名で検索すれば候補が出てくるでしょう。
Facebookを閲覧するにはアカウントの無料登録が必要です。
Facebookアカウントでは知人リストが公開されていますが、このリストでどんな交友関係を持っているかが推測できます。自分自身を繕っていても友人まで繕うのは難しいものです。
Twitterは匿名での登録が可能で、閲覧だけなら登録不要です。匿名で登録できる分、特定は難しいでしょう。
検索バーで氏名で検索し、「ユーザー」タブを押すと候補が出てきます。
文章も140字程度と少ない「マイクロポスト」のSNSです。社会への影響力は大きく、自社を宣伝するために積極的にTwiiterを利用している経営者もたくさんいます。
写真中心のSNSで、経営者が私的に使うことは少ないでしょう。
アパレルや化粧品、飲食業界などへの影響力が大きいので業界にもよるでしょう。
検索バーで氏名で検索し、「ユーザー」タブを押すと候補が出てきます。
24時間で投稿が消える機能もあり、常時チェックするのはは困難でしょう。
経営者の悪評が出てきたら
もしも経営者の悪評が出てきた場合、どうしたらいいでしょうか。悪評の内容や信憑性などでも対応は変わるでしょう。
悪評の確度が高く、内容にも問題がある場合、与信限度額を低めに設定したり、取引自体を見直すことも検討してもよいでしょう。悪質な会社や、取り込み詐欺などには十分に注意しましょう。
経営者が反社だった場合
もし経営者が反社だった場合、どういう対応が求められるでしょうか。
中には、昔からの付き合いで取引をやめることが難しい場合もあるかもしれません。
しかし、反社との取引をめぐる取り締まりは年々厳しさを強めており、暴力団排除条例(暴排条例)により行政指導などを受けたり、金融機関からの融資がストップするリスクがあります。