核酸を扱う医薬品スタートアップ「㈱ボナック」が破産

画像はイメージです。実際とは異なる場合があります。

福岡県久留米市で核酸医薬の開発を手掛ける「株式会社ボナック」が自己破産の申請を行ったことが明らかになりました。

株式会社ボナック 企業情報

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法人名株式会社ボナック
種別破産申請
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代表者林 宏剛
所在地福岡県久留米市合川町1488番地4
法人番号6290001051941
業種化学工業
資本金1000万円
取引先住友化学株式会社
東レ株式会社

株式会社ボナック 倒産までの流れ

株式会社ボナックは2010年設立。同社はDNAやRNAといった遺伝子情報を利用した医薬品「核酸医薬品」の研究開発を手掛けており、「住友化学株式会社」や「東レ株式会社」と資本提携をしていたほか県や大学などとも共同研究を行っていました。またボナック核酸に関するプラットフォームは日米欧で特許を得ていたほか、沖縄の研究施設や福岡に支店を設立するなど積極的に事業拡大を行っていました。

近年では2020年にボナック核酸を用いたコロナの治療薬の開発を進めており、翌年2021年には国立機関から50億円の支援を受け研究を行っていました。しかし治療薬は思うような効果が確認できず、2022年には中心となって研究開発を行っていた人物が退任するなど経営状況が悪化。その後は増資などから経営改善を図っていたものの、資金繰りが限界に達し今回の措置となりました。

負債総額は約15億円の見通しです。

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