福岡県久留米市で核酸医薬の開発を手掛ける「株式会社ボナック」が自己破産の申請を行ったことが明らかになりました。
株式会社ボナック 企業情報
株式会社ボナック 倒産までの流れ
株式会社ボナックは2010年設立。同社はDNAやRNAといった遺伝子情報を利用した医薬品「核酸医薬品」の研究開発を手掛けており、「住友化学株式会社」や「東レ株式会社」と資本提携をしていたほか県や大学などとも共同研究を行っていました。またボナック核酸に関するプラットフォームは日米欧で特許を得ていたほか、沖縄の研究施設や福岡に支店を設立するなど積極的に事業拡大を行っていました。
近年では2020年にボナック核酸を用いたコロナの治療薬の開発を進めており、翌年2021年には国立機関から50億円の支援を受け研究を行っていました。しかし治療薬は思うような効果が確認できず、2022年には中心となって研究開発を行っていた人物が退任するなど経営状況が悪化。その後は増資などから経営改善を図っていたものの、資金繰りが限界に達し今回の措置となりました。
負債総額は約15億円の見通しです。
株式会社ボナックのネット上の評判・与信に関する情報
令和2年に採択されたものの中に
株式会社ボナック ありました。↓
AMED
令和2年度 「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE):第5回公募」の採択課題について核酸を用いた新型コロナウイルス感染症治療薬の開発https://t.co/FSfk79gCcn https://t.co/WlBJw49ZgP pic.twitter.com/7ziHhZmPwn
— トリトリ。 (@ToriTori_atom) 2024年2月15日
ボナックは、福岡を代表する創薬SUの一つでしたので、非常に残念です。
ボナックでの経験が、福岡県や久留米市に蓄積され、次世代に活かされることに期待します。創薬ベンチャー企業が破産申請、負債総額15億円…コロナ治療薬を福岡県と共同開発 : 読売新聞オンライン https://t.co/8xLfTxreaY
— blessedlight@弁理士志望/バイオ・医薬系 (@blessedlight81) 2024年2月15日