「株式会社コロプラ」の特別委員会による調査報告書によると、同社で制作運営しているソーシャルゲームにおいて、セールスランキングの不正に操作するために自社の費用850万を用いて取引先に購入を依頼していたことを明らかにしました。
株式会社コロプラ 概要
会社名 | 株式会社コロプラ |
代表者 | 馬場 功淳 |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー11階 |
法人番号 | 7011001059638 |
業種 | 情報通信業 > 情報サービス業 > ソフトウェア業 > ゲームソフトウェア業 |
資本金 | 6,510百万円 |
株式会社コロプラについて
株式会社コロプラは2003年設立。創業者が個人的な副業で始めたゲームをもとに法人化されました。2012年にはマザーズに上場、2014年には東証一部に市場変更し、スマートフォン向けゲームタイトルを次々と発表していました。
今回、疑惑の対象となったのはiOS/Android向けスマートフォンゲームの「最果てのバベル」。匿名の情報提供によって疑惑が判明し、特別委員会(同社社外取締役、弁護士、公認会計士他)による調査を行い、後日報告書が発表されました。
報告書によると、同社の「白猫プロジェクト」等をピークに売上高が逓減していく中、役職者含む2名が主導して取引先にセールスランキングの不正操作依頼を持ち掛けました。自社の資金850万円を利用し取引先がゲーム内のアイテムを購入。不正が発覚しないよう私用のスマートフォンを利用するなどしていました。
株式会社コロプラの評判
株式会社コロプラについて、ネット上では様々な投稿があります。
今回の不正に関して、景品表示法の違反(優良誤認)やプラットフォーマーであるAppleのガイドラインに抵触する可能性を懸念する声がありました。
コロプラの調査報告書本文。景表法等の法的評価は20p以降に。「著しく有料」と言えるほどの誤認表示とは評価し難いのではないかとのこと。次頁Appleのガイドラインでいう「フィードバック」はどこまでが入るのか、、 https://t.co/5nf1UNccM7
— 生貝直人 / Naoto Ikegai (@ikegai) 2019年8月14日
取引先(報告書ではD社)は社名が公表されることはなく、このD社について憶測する投稿もありました。
コロプラの『最果てのバベル』の課金ブースト事件、広告会社のD社が受けてしまったことも大きな問題だと思うのだけど、D社からは何かしらプレスリリース出るのかな。
ゲーム攻略サイトをやっていて、Web広告代理店となるとだいぶ絞られる気がするんだけども。— 寺島壽久/ゲームキャストの中の人 (@gamecast_blog) 2019年8月13日
また、広告費が売上になってしまっている点について循環取引になるのではと懸念する投稿がありました。
コロプラの件「セルランの操作で~す!ごめんねごめんね」みたいな感じだけど、循環取引にはならんの??売上の粉飾だよね、これ(´・ω・`)
— ざら速(ザラ場速報) @ときどき仮想通貨 (@ZARASOKU) 2019年6月21日
新たなカタチの循環取引。
これは会計業界を揺るがしますね。。 / コロプラ、850万円の“課金”を取引先に依頼 セールスランキング操作が目的 (ITmedia NEWS) #NewsPicks https://t.co/osKLVwNmUo— 桑理祥真 ベンチャー系会計士@関西 (@kuwarinbouya) 2019年6月22日
今回の一件は取引先の管理やコンプライアンスの徹底、社内承認の在り方、ゲーム業界のセールスランキングの在り方など様々な課題を考えさせられる内容でした。