2018年12月度の倒産情報のまとめです。個別の倒産事例を対象にした「倒産情報レビュー」もぜひご覧ください。
目次
株式会社風と緑のウエディング(結婚式場、東京)の倒産情報
2015年に設立された「株式会社風と緑のウエディング」は、東京都八王子市に本拠を置き、「丘の上ティアラガーデンズ」「ティアラガーデンズ伊勢崎」「ティアラガーデンズ横浜」などの結婚式場を運営していました。倒産した「株式会社エルジェイシー」が運営していた施設を引き継ぐ形で始まった「株式会社風と緑のウエディング」でしたが、大幅な債務超過に陥っており、経営陣の交代が相次ぐなど混乱が続いていましたが、債権者から会社更生手続きを申し立てられ、保全管理命令が言い渡されることとなりました。また、結婚式場の事業は継続しており、今後の動向が注目されています。
出萌株式会社(農業、福岡)の倒産情報
2004年に設立された「出萌株式会社」は、福岡県糸島市に本拠を置き、ピーナッツスプラウトなどの生産・販売を手がけていました。本拠地である福岡県糸島市のほか、佐賀県みやき町・千葉県成田市に生産工場を構えるほか、「いずもマルシェ」などの店舗を出店するなど、事業を拡大していました。しかし、積極的な設備投資で資金繰りが圧迫されたほか、不正会計が発覚したことから金融機関からの支援がストップし、事業継続を断念し自己破産の申請に入りました。
株式会社福家書店管財(旧商号:福屋書店 書店、東京)の倒産情報
1999年に設立された「株式会社福屋書店管財」は、東京・神奈川を中心に20以上の書店を運営していました。書店には異例のアイドルのサイン会や握手会などのイベントを多数企画し、高い人気を博していました。しかし、長引く出版不況で業績が悪化し、店舗数を大幅に縮小。債務超過に陥っていたため新会社の「株式会社福屋書店」を設立して事業を承継し、事後処理を進めていました。
株式会社マルモデリカ(食品製造、茨城)の倒産情報
2010年設立の「株式会社マルモデリカ」は、全国のコンビニエンスストアや食品スーパーなどを取引先とした弁当・おにぎり・サンドイッチなどの食品製造業を運営していました。丸茂食品株式会社から、株式会社セーブオンへの米飯類製造委託事業を継承した同社は、群馬や茨城などに工場を構えるほか、2011年には株式会社マルイシフーズを買収し子会社化するなど積極的な事業拡大をしていましたが、同業他社との競争激化により業績が悪化。2016年に倒産したマルイシフーズ社に続き、マルモデリカ社も破産手続き開始決定となりました。
株式会社ヤマサンセンター (スーパーマーケット、愛媛)の倒産情報
1960年に愛媛県に創業された「株式会社ヤマサンセンター」は、愛媛県西条市を中心にスーパーマーケット7店舗を展開していました。近年は大型スーパーの出店など競争が激化し、不採算店舗を閉鎖するなどしていましたが経営は立ち行かず、2018年12月に全ての店舗を閉鎖し、自己破産申請の準備に入りました。
相模メッシュ鋼業株式会社(溶接金網製造、神奈川)の倒産情報
1984年設立の「相模メッシュ鋼業株式会社」は、神奈川県相模原市に本拠を構え、道路の側溝や防火貯水槽などコンクリートの骨組みに用いられる溶接金網の製造を手がけていました。神奈川県相模原市を中心に9の工場を構えるなど事業を拡大していましたが、公共工事の受注減で売り上げが落ち込むと、設備投資に伴う借入金の負担が大きく、再建の目処が立たないことから事業継続を断念し自己破産の申請に至りました。
株式会社ヴィーナス・ブラスト(人材派遣、東京)の倒産情報
2009年に東京都渋谷区に設立された「株式会社ヴィーナス・ブラスト」は女性をターゲットにしたIT系人材派遣サービスを展開していました。しかし、系列会社が多重派遣により「労働者派遣事業停止命令及び同事業改善命令」を受けたり、広告が炎上したりするなど評判はふるわず、破産手続きの開始決定を受けたことが明らかになりました。
ベンチャービットスクエア株式会社(自動車用品通販、宮城)の倒産情報
2007年に宮城県仙台市に設立された「ベンチャービットスクエア株式会社」は、カーナビやカーオーディオなど自動車用品のネット通販を中心に事業を運営していました。アウトドア用品など取り扱い数を増やし、埼玉県川口市に営業拠点を増やすなど事業を拡大していましたが、インターネット通販の競争の激化や価格競争で売り上げが減少し資金繰りが逼迫。最近では注文した商品が届かないなどといった口コミも増え動向が注目されていましたが、事業継続を諦め自己破産の申請に至りました。
カブラキホールディングス株式会社(通信販売、東京)の倒産情報
「カブラキホールディングス株式会社」は、「株式会社ケフィア事業振興会」グループの資産管理を目的として2014年に設立されました。ケフィア事業振興会社が2018年9月に倒産したことを受け、破産手続きの開始決定を受けたことが明らかになりました。
イーター電機工業株式会社(製造、東京)の倒産情報
1979年に設立された「イーター電機工業株式会社」は、スイッチング電源の製造・販売を手がけていました。1994年に株式を店頭登録、2004年にはジャスダックに上場すると海外生産を本格化するなどしていました。しかし、為替の影響や景気低迷などで債務超過に陥り、2016年には上場を廃止しました。その後も再建を目指し事業を継続していましたが、資金繰りの目処は立たたないことから自己破産の申請に至りました。
株式会社板橋開発(旧商号:株式会社星光堂 CD卸、東京)の倒産情報
1924年に「飯原星光堂楽器店」として創業された「株式会社星光堂」は、音楽CD・DVDなどオーディオ・AV関連ソフトの卸売を手がけ、最盛期には約1580億の売り上げを計上していました。しかし、インターネットでの音楽・動画配信など業況が大きく変化したことで売り上げは大きく減少し、債務超過に転落していました。大手玩具卸の株式会社ハピネットの子会社である「株式会社星光堂マーケティング」に事業を譲渡し、債務整理が完了したことから特別清算の申請しました。
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