2019年5月度の倒産情報のまとめです。個別の倒産事例を対象にした「倒産情報レビュー」もぜひご覧ください。
目次
イメージフィールド株式会社(映像制作・東京)
2002年に設立された「イメージフィールド株式会社」は、「逃げるは恥だが役に立つ」「コウノドリ」などのテレビドラマやCM・映画製作を主力に事業を展開しており、業界内では有名な制作会社として知られていました。
しかし一部の大型案件や海外案件において想定以上の費用を要したことから資金繰りが急速に悪化し、自主再建は困難と判断し、今回民事再生法の適用を申請したことを明らかにしました。なお今後についてはスポンサー企業のもと、事業再生を行うとのことです。
タミワ玩具株式会社(玩具・兵庫)
1942年に創業された「タミワ玩具株式会社」は、けん玉やこま、積み木などの伝承玩具の他、竹馬や縄跳びなどの製造、販売を手掛ける老舗玩具メーカーとして知られていました。
しかし、けん玉ブームの一巡による需要が伸び悩んだことに加え、大手玩具メーカーの参入による競争激化の影響で業績が悪化。主要取引先との契約解消などもあり、事業継続を断念し、2019年5月に自己破産申請の準備に入ったことを明らかにしました。
株式会社レモンツリー(アクセサリー・大阪)
1978年に設立された「株式会社レモンツリー」は「Lemontree」や「luna-di-miele」などの自社ブランドを展開するアクセサリーの小売りを手掛けていました。主に首都圏や関西の商業施設を中心に店舗を展開し、中高生から30代の女性まで幅広い層からの人気を得ていました。
しかし急速な事業拡大に人材育成が追い付かず、複数の店舗で売り上げが低迷し不採算店舗が増加。不採算店舗の閉鎖や、役員報酬、人件費削減を進め事業再建を目指していましたがここへきて遂に再建を断念し、破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしました。
株式会社美濃屋吉兵衛商店(食品製造・神奈川)
今から450年以上前に創業したとされる「株式会社美濃屋吉兵衛商店」は水産練製品製造・販売を中心に事業を展開し、全国ではじめて「糀入りイカの塩辛」を製造するなど老舗業者として名を馳せていました。
しかし、2015年に旧・株式会社美濃屋吉兵衛商店が民事再生法の適用を申請した(2015年3月に申請を取り下げ)影響を受け、販売不振に加え金融機関からの資金調達が制限されていました。そのため資金繰りが逼迫し、今回破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしました。
株式会社高原書店(書店・東京)
1974年に創業した「株式会社高原書店」は町田駅前での大型古書店の経営をはじめ、相模原市や横浜市など書店経営やインターネット通販などを手掛けていました。
しかし、活字離れの影響による売り上げが減少し業績が悪化したことに加え、大手古本チェーンとの競争激化もあり、借入金が資金繰りを逼迫。そのため、事業継続を断念し2019年5月に破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしました。
株式会社OROPPAS(飲食・北海道)
2013年に設立された「株式会社OROPPAS」は札幌のすすきのにて人気ラーメン店「百戦麺磨 鬼武者」の経営を手掛けていました。繁華街で夕方から翌朝にかけて営業したことなどが人気を博し、2018年6月期には年売上高約1億6000万円を計上していました。しかし、人件費や原材料費の高騰などから売り上げが低迷し採算が悪化したため、事業継続を断念し、破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしました。
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